レンタルジムとは
レンタルジムとは、フリーランスのパーソナルトレーナーさんや、出張パーソナルがメインのトレーナーさんにジムを貸し出すサービスです。
レンタルジムの検索・予約サイトの「ジムカリ」では250ジムが登録されていて、誰でも利用することができます。
その他、1割程度は個人でじっくりトレーニングを行いたい中上級者のトレーナーさんや、友人同士でトレーニングを行いたい方などがご利用されています。
レンタルジムの需要は年々急拡大しており、レンタルジム専門のジムも多数出店されています。
レンタルジムを併用した場合の売上はどのくらい?
パーソナルジムの空き時間をレンタルジムとして開放した場合、売上は1部屋で5万円~25万円くらいです。
枠としては、全体で200時間くらいがMAXなのではと思います。某大手パーソナルジムの売上No.1店舗で、繁忙期に250時間/月というのを聞いたことがあるので、現実的に200時間としましょう。
自社で50時間の場合、レンタルで150時間。自社で100時間の場合レンタルで100時間くらいが最大に近い値となります。
レンタルジムの料金・利用時間別売上表
1時間の料金 | 50時間 | 100時間 | 150時間 | 200時間 |
2200円 | 110000円 | 220000円 | 330000円 | 440000円 |
2750円 | 137500円 | 275000円 | 412500円 | 550000円 |
料金設定は概ね税込みで1650円~2750円になります。
弊社で運営しているレンタルジムの検索・予約サービス「ジムカリ」でもこれより上の料金ですとあまり予約は入りません。
パーソナルジムの売上にほとんど負担なく5~10万円を追加する、または月20万円以上の売上を安定的に上げることで簡単には潰れないようなパーソナルジムにする。という戦略を取れるようになります。
レンタルジムのメリット・デメリット
メリット
- ほとんどこれまでと同じことをやるだけで売上が増える
- ジムが潰れにくくなる
- フリーのトレーナーが出入りすることで、横のつながりが増える
デメリット
- 片付けなどのルール決めが必要
- 予約管理は忘れずに行う必要がある
メリット1 ほとんどこれまでと同じことをやるだけで売上が増える
レンタルジム併用の場合、あまりこれまでと違うことをやる必要はありません。
ジムカリなど多くのシェアリングシステムのサービスではGoogleカレンダーと連携しているので、空いているところで使いたい人が居れば予約が入り、利用時間が終われば帰っていきます。
パーソナルジムを既に運営している場合には、特別その為に清掃を入れるなどもないと思うので、これまで通りの運営を行いながら、空き時間を収益化していけるイメージです。
メリット2 ジムが潰れにくくなる
任せているトレーナーさんが退職してしまった、もしくはオーナーが現場に出ていたけど怪我や病気で現場に出られなくなった。
そんな場合でも、レンタルジムの売上は入ってくるので、家賃の負担などが軽くなります。
むしろ、自社利用がなくなった場合、全ての枠をレンタルに貸し出せるので、立地によっては20万~30万円くらいの売上も期待できます。
こうなると家賃を全て負担できる状態なので、まず潰れないパーソナルジムとして、気持ち的にも楽に経営することができます。
メリット3 フリーのトレーナーが出入りすることで横のつながりが増える
パーソナルジムを運営していると、どうしても外とのつながりが減りがちになってしまいます。
レンタルジムとしてトレーナーさんが出入りするような環境だと、自然と会話することもあり、情報の共有になります。
また、自社で拡大したい時などトレーナー募集をすると、使っているトレーナーさんが応募してくれることも多くあります。
デメリット1 片付けなどのルール決めが必要
初めてジムをレンタルする方などはルールが理解できておらず、片付けが不十分などのケースはたまにあります。
その為、利用の案内として使ってはいけない器具、立ち入り禁止エリアなどもあれば、明記しておく必要があります。
ただし、多くの方は1回のみというよりは、繰り返し何度も利用する為、マナーが悪い方はお断りするなどでも対応は可能です。
逆に数名の常連さんが年単位で使うような状況だと、大きなトラブルも無く運営できています。
デメリット2 予約の管理は忘れずに行う必要がある
レンタルジムで怖いのは予約のダブルブッキングです。
ジム側で予約を入れておらず、空いていると思ってレンタルジム利用者が予約してしまったというケースは稀にあります。
ジムカリなどのシステムですと、Googleカレンダー連携が行われているので、それだけ間違わずに運用していただければ大丈夫です。
毎週決まった曜日や時間のお客様が居る場合などは、繰り返し予約で予め押さえておくのが良いと思います。
Googleカレンダー連携が出来ないシステムも使っている場合は、予約サイトの受付を当日は×にして、万が一入力のタイムラグで予約がバッティングしてしまった場合でも、すぐに連絡してキャンセルしてもらうようにする対応が良いと思います。
レンタルジムで使用する鍵
レンタルジムとして貸し出す場合の鍵の管理ですが、大まかに2種類あります。受付や管理者が常にいる場合は割愛させていただきます。
- キーボックス(一番多く使われています)
- スマートロック
キーボックス
決められた番号を合わせることで蓋が空き、中に入っている普通の鍵でドアを開けるタイプです。
ある程度のサイズがあればどれでも大差はないのですが、よくあるケースとして、裏返しに付けたことで次の人が開けにくくなるということがあります。
下記のキーボックスならその危険性も無く、ダイヤルに蓋も付けられるので少し雨が掛かるような場所でもさびにくいなどのメリットがあります。
キーボックスは多くの場合にお勧めです。
不具合があるとすれば、何らかの原因で開きにくくなった時に、強引に動かしたことで更に開きにくくなってしまうことです。
その場合は、2000円くらいなので買い替えましょう。実際のところ5年くらい使用しても問題なく使えるレベルです。
スマートロック
スマートロックはスマホアプリで開錠できる、遠方から開錠できる、一部のものは予約管理システムと連動して、ユーザーごとに都度使える暗証番号を送れるなどの機能があります。
メリットも多いものの、工事不要のものは両面テープで接着するので外れる危険性があること、電池が必要なものはどこかで電池交換をしなくてはいけないことなどから、少し使いにくいなとは感じています。
レンタルジムの売上を考えると、あまり高額なシステムを導入するのは採算が合わない為、パーソナルジムがメインで、部屋数が多い、グループレッスンも行っているなど、そこの出入り管理にも使いたいという場合に導入するならありかもと考えています。
レンタルジムにおすすめの監視カメラ
監視カメラはなるべく付けた方が良いです。
これはパーソナルジムの場合でもあった方が、特に女性のお客様なんかは安心されます。
レンタルジムでも利用者は見られているかも、何かしたら証拠が残ってしまうと思うと、マナーよく利用してくれると思います。
高価なカメラは初期費用も高く、画質などが良い分、外付けのHDDが必要か、月額でクラウドに保存など、とにかく費用はまあまあ掛かってしまいます。
とりあえず3000円程度の安いモデルで、確認するのは十分です。録画もマイクロSDカードです。
初回のレンタルジム利用者がどんな人なのか確認したり、マナーが怪しいと思う人が居たら利用時間に確認して録画やスクリーンショットを取っておくなど、あるだけでもだいぶ安心して運用できます。
利用者も気にして利用するようになります。
性能のいいものだと、重すぎて開くのに時間がかかるなどがあり、私はこのカメラで十分だと思いました。
多店舗でも並べて表示などが出来たり、出入り口の部分だけ検知機能付けて通知を飛ばすなどもできるので、きっちり管理したい人にもおすすめかなと思います。
レンタルジムのよくある質問
レンタルジムをやろうと思っても、心配なことは多いと思います。
よくある質問をまとめましたので参考にしてみてください。
Q.レンタルジムをやると自社のお客さんの予約が取りにくくなりそう
A.予約の入りそうな時間は予め埋めておくことで対応が可能です。
ジムカリなどレンタルジムの予約システムはGoogleカレンダーと連携しているので、先にそこで埋めてしまえば大丈夫です。
Q.よくわからないけど大きなトラブルが起こったら心配
A.もちろん無いとは言えないのですが、スペースマーケットなどの大手上場企業も実施しているサービスではあり、ジムカリでの多数の実績からも、トラブルといえばマナーの悪い方が居たので注意してくださいというくらいです。
トレーニング中の事故は怖いので、セーフティが無いジムなどは2人以上での利用のみに限定するなどが対策になると思います。
Q.レンタル専門で自動的に利益を出したい
A.立地を上手く選び、固定費も抑えめにすれば利益を出すことは可能です。
器具選びなどから全て無料で相談に乗ることも可能ですので、contact@gymkari.jpまでご連絡下さい。レンタルジム開業相談とご連絡いただければ弊社で対応致します。
レンタルジムの予約サイト
レンタルジムをやる場合、パーソナルジムと併用するようなら、わざわざ集客で広告を出したり、SNSやブログなどに全力になるのはあまり効率が良くありません。
その為、レンタルジムをまとめて掲載しているプラットフォームに登録するのがおすすめです。
細かいものまで紹介すると沢山ありますが、主なものを3つご紹介します。
ジム専門だから集客やサポートが強い「ジムカリ」
「ジムカリは」弊社で運営しているレンタルジム専門の検索予約サービスです。
自社でも活用しており、パーソナルジム、レンタルジム、フリーランスのトレーナーの3つの分野を実際に何年も取り組んでいるので、恐らく日本一レンタルジムに詳しい会社だと思います。
総合型のレンタルスペースサイトと違い、ジムとして使う場合に必要な機能に特化しているので、非常に使いやすく、多くのトレーナーさんを中心に支持されています。
手数料は35%ですが、ユーザーは最大10%のポイントバックがあるため、利用回数の多いトレーナーさんなどはジムカリから予約する傾向にあります。
上場企業のスペースマーケット
スペースマーケットは全国のレンタルスペースが予約できるサービスです。
2022年時点で2万件以上のスペースが掲載されており、その中にレンタルジムも掲載があります。
全体としては利用者が多くなっています。
手数料は30%ですが、利用者が5%を追加で払う形式になっているせいか、インスタベースよりユーザーは少ないように思います。
見やすくデザインが綺麗なインスタベース
インスタベースも規模感はスペースマーケットと同様で、総合的にレンタルスペースを掲載しているサービスですが、ユーザーの手数料の関係か、比較的スペースマーケットよりはレンタルジムのユーザーは多いように感じます。
手数料は35%です。
まとめ
パーソナルジムでレンタルジムを併用する場合には心配される方が多いのですが、実際に成功しているノウハウで行えば、問題なく運営可能です。
弊社はジムカリで約250ジムのレンタルジムを運営し、自社でも15ジムのレンタルジム+パーソナルジムの運営を行っているので、ノウハウは惜しみなく提供可能です。
レンタルジムの開業やパーソナルジムの空き時間のシェアリングの無料相談も行っております。
ご希望の方は是非お問い合わせください。